【2024年度 スローガン】「Challenging of YEG」~勇気と情熱を原動力に~
所信
2024年度 高山商工会議所青年部会
会長 松林 良太
「幸福を求める者は夢なかるべからず」
人は夢がないと何も始まりません。夢を抱いたときに理想を掲げ、目標を立てます。それを達成するために、信念を持ち、計画を立て、それに基づいて実行することで、成果を得ることができ、幸福を手にすることができるということです。すなわち、「夢」は「挑戦」への活力であり、「幸福」に繋がるものです。
これは、20年ぶりに刷新される日本銀行券、新一万円札の肖像に描かれる「近代日本経済の父」と称された渋沢栄一翁が残した言葉です。渋沢翁は、民間経済人として生涯で約500の企業設立に関与、約600の社会公共事業を支援し、また、現在の東京商工会議所を創立し初代会頭に就任した偉人であり、最良の師であります。まさに、この時代の節目に、日本の経済が再び力強く前進する未来への期待を抱くことができる予兆を感じさせられます。
我々、高山商工会議所青年部会(以下「高山YEG」と称する)においては、今日に至るまで、数々の偉業を成し遂げ、会としての資質向上や自己の能力向上を図ってきました。百年に一度のパンデミックの危機も乗り越え、再び友と共に勇気ある一歩を踏み出しました。今までの常識が通用しない、そんな時代だからこそ、私たち地域に根ざした青年経済人の集まりである商工会議所青年部(以下「YEG」と称する)の役割は重要であり、良い影響力を持ち地域発展の原動力となっていかなくてはなりません。無限の可能性に溢れているYEGの同志と共に、今までの常識にとらわれず、新しい発想力で力強く地域経済を活性化し、明るい未来を共に創造していきましょう。
スローガンの「Challenging」には、「挑戦すること・挑戦的であること」のほかに、「やりがいがある」ということも意味しています。そして「挑戦」という言葉には、新しいことにも臆せず、苦手なことにもくじけず向き合い、そして、困難なことにも前向きに立ち向かい取り組むという意味合いがあります。高山YEG会員の皆様が、強い想いをもって活動し、やりがいを感じることのできる組織でありたいと考えます。そして、2023年度に結んだご縁をもって、2024年度は新しい自分さがしの旅に挑戦していただきたいと思います。
それぞれの想いを体現できるよう、活動指標を次のように考えます。
一つ目は、YEG活動の根幹でもある「研鑽と交流」への挑戦です。有益な研鑽の場、会員同士が笑顔で純粋に楽しめる交流、地域を越えた多くの仲間と繋がりができる事業等を通して、新しい気付きや学びのきっかけを掴むべく、行動をしていきましょう。
二つ目は、「持続可能かつ円滑な組織運営・組織づくり」への挑戦です。先人たちが築いた伝統を継承しつつも、時代に沿い、今を担う世代に寄り添った形を創造し、次代に繋げていきましょう。
三つ目は、「自企業そして地域の活性化」への挑戦です。これからも地域に愛され必要とされる団体で在り続けるためにも、高山YEGの活動を積極的に発信してYEGの存在価値を高め、会員企業発展の一助に繋げ、それによってもたらされる相乗効果で地域を盛り上げていきましょう。
YEGには会社規模や年齢関係なく、平等に挑戦ができる機会があります。その挑戦や失敗を繰り返し学び、それを糧に自分自身や自企業の成長に生かす会だと先輩方から教わりました。私自身、入会当初は、不安と希望を抱きながらも、刺激に満ち溢れたYEG活動に没頭し、一心不乱に活動をしてきました。YEGのスケールメリットを肌で感じながら、未知の領域に挑戦する多くの機会、決断や失敗を繰り返し積んだ経験、その過程の中で多くのご縁やご恩をいただき、それが“やりがい”や“生きがい”となり、全てが大切な財産となっています。だからこそ、会員の皆様にも「YEG」という皆が輝ける舞台でそれぞれの目標を持って挑戦し、何か一つでも掴んでいただきたいと思います。職種によっては、利点や成果、恩恵などの形ある結果に繋がることは多くないのかもしれません。しかし、形のある結果ばかりに目を向けず、多くの研鑽や交流を通じて得られる経験こそが、自分自身また自企業にとって価値のある財産になると確信しています。それが YEGの本質であると私は考えます。YEG活動は、楽しいことも沢山あり、大変なこと、辛いことも沢山あるかと思いますが、これら全ての機会を自分自身の糧にし、愉しんで活動して参りましょう。
結びになりますが、伝統ある会のこれまでの礎を築いていただいた歴代会長を始めとする先輩諸兄姉、会員の皆様方、関係各位に敬意を表し、高山YEGを創り上げ、お支えいただいている全ての方に心から厚く感謝と御礼を申し上げます。第37期の会長職を拝命すするにあたり、創立当初より受け継がれてきた「会のための会ではなく、自企業発展(自己成長)のための会」であることを念頭に、会員の皆様お一人おひとりを大切に、全ては高山YEGメンバーのために存在する会であり続けるために、同志と共に勇気と情熱を原動力に新たな自分に、新たな高山YEGに挑戦していきましょう。